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嗤う伊右衛門

むごいほど、そなたは美しい。

原作:京極夏彦、監督:蜷川幸雄、の四谷怪談。

四谷怪談と言えば、
すさんだ浪人夫婦の夫伊右衛門の許に武家の良い家から縁談が来た。
これは出世する機会だと思ったが、それには今の妻お岩が邪魔になる。
こうなったらと毒を盛ったが死なず、顔が爛れ醜い姿に・・・
結局伊右衛門がお岩を斬って殺し、婿に行ったのだが、
死んだはずの岩が夜な夜な化けて出ると言った様な話し。

色々な作家に書かれたり録られたり語り継がれたりしていく内に、
少々違ったストーリーが沢山出来てくるので、
こんな話しじゃなかった!と言われる方も居るかも知れないが、
嗤う伊右衛門に至ってはそんな程度のものではなく、
一応ベースに敷いていると言った感じで、全く別の話しと言っても良いかもしれない。

まず違うのが武家の娘というのがお岩自身で、伊右衛門が婿に来る前から顔は爛れていた。
それに岩と伊右衛門は愛し合っていたのに回りの人々の所為で引き裂かれてしまう。
あとはオリジナルキャラ又市が出てきたり(奴は巷説百物語にも出てくる)
サブキャラのサイドストーリーがかなり本編に絡んで来たりする。
それにそれぞれの思いが切ない程に行き違ってしまう。

映像的には蜷川さんだし綺麗なんだろうけどちょっと懲りすぎていないだろうかと言う心配が・・・、
以前に近松心中物語の舞台を観に行ったら、
ド初発から赤い照明のみで照らした舞台で数十人が絡み合う濡れ場だったのだ。
赤と黒のコントラストに蠢く肢体、物凄いインパクトだった。
「究極のエロチシズム<愛>と狂気<激情>の物語。」と言う触込みなので更に警戒。
エロチシズムは嫌いじゃない、と言うか寧ろ好きだが(笑)
あまり全編それでも下品になってしまうので。
しかし濡れ場はあってもあまり大胆には使っていなかったので一安心。

懲りすぎと言えば喜兵衛と言う悪者の家の6畳位の間のど真中に
人の腰まではあろうかと言う大きな壺をでんと置き、
場面が変るごとに紅葉やら栗の木やら松やらがかなり大きな枝ごと活けてあった。
何せ部屋は6畳位しかないのだから部屋の3分の1以上をそれが占めている、
ちょっとインパクトがありすぎる気が・・・
それが出てくる場面はそればかり気になってしょうがなかった。
あとその喜兵衛が庭の白い砂利で円錐形の怪しい山を作っていた・・・あれは一体・・・???

あとは血飛沫がちょっと・・・、流れる血は丁度良い色合いなのだが、
跳ねると色が明るくなるので、ちょっと蛍光っぽい色になってしまっていた。
特殊メイクはもうちょっと大胆にやっても良いかなと思った。
それとお岩さんの爛れたほうの目は白濁している筈なんですが、
グレーのカラコンそのままで瞳の部分が黒かった・・・
しかしその目で睨らまれると酷く妖しく美しく見えて、
今回のお岩さんには合っていたのかもしれない。
流石蜷川さんと言うところも結構合って、
お岩さんが狂って暴れた後、長屋から走り去っていくところは凄い迫力!!
着物は肌蹴て襦袢が見え、髪は解け、凄い形相で迫ってくる。
アングルも良いなと思った。
しかしお岩さんデカ過ぎだ!!(祝言の時に物凄く違和感があった。)

終わりかたが凄く好きなのだけれど、映画の方は最後の最後がかなり余分だ・・・
全体的に良かったのにあれはいただけない・・・
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コメント

コメント盛り

夏の足音もようやく後ろから聞こえ、街の薫りも白く色付いてきた今日この頃。
いかがお過ごしでしょうか。
『37』様、毎々格別のコメントを賜り、有り難く厚く御礼申し上げます。
『全力疾走』、定期的ではありますが楽しく拝見しております。
さて、『嗤う伊右衛門』ですが、ほぼ同じ印象を持った様に思います。
全体的に空気や色も良く、「さすが」と思える箇所も多々ありました。
同じく予想していた濡れ場も杞憂に終わり、全体的に良くまとまった印象を受けました。
気になった点もほぼ同じでしょうか。
直助の特殊メイク、もう少し原型を留めずとも良かった印象を受けました…、元の顔との変化が少なすぎる気がして、「あら?」と言った感じでした。
それと巨大な壺…、喜兵衛に似合い過ぎてはいたのですが、まさに気になって仕方無いですね。
あれでは『悪人』と言うより『ワルモノ』と言った感じを受けてしまいました。
ひょっとすると、それが狙いなのかもしれませんが…謎です。
それと、全体的に薄汚れた感じのセットでしたが、汚い家はとことん汚く、お屋敷はもっと美しくするといったメリハリが欲しかったと思っております。
あとは、これは予算の都合かと思われますが、フレーム内に押し込められた『街』に広がりを感じず、世界が窮屈に感じました。
これは舞台とは違う、映像ならではの難しい所ですね。
大きめにセットを造りこみ、その一箇所をフレームで抜く。そして、カメラワークに追従するフレームのほんの端に、造りこまれた街の一部が少しでも映る…これだけで街は広がりを見せるものですが、これが難しい。
それには膨大な労力と予算が必要(特に時代モノ)ですが、それを考慮しても全体的に良くまとまっていたと思います。
問題はラストのビル群ですね。
何と言ったら良いものか…、味わい深いラストを迎え、「あぁ…」と思った矢先に…。
「え?」と、不覚にも唖然としてしまいました。
言葉をお借りしますが、全体的に良かったのにあれはいただけない…
まさしく、この一言に尽きます。
 
それでは、長々と失礼致しましたが、この辺で御暇させて頂きます。
合格祝いの言葉、本当にありがとう。
今後益々の精進を致す所存で御座います。
『37』様の、芸短大での学業成就を心から願っております。
  
尚、当コメントの大半は挨拶となっておりますので、読み次第、遠慮無く削除してやってくださいませ。
御免。

 

>青井醍醐様
まさかコメントを下さるとは!!有難う御座います。
やっぱり思うところは一緒ですね。
しかし街の広がりはあまり気にしてませんでした、確かに無いです。
小説の方でもあまり街の広がりを感じなかったから気にならなかったのでしょうか?
それを汲んでの事だったら成功と言えるんですが、それに意味があるのかどうか・・・
やっぱり予算の関係ですかね・・・。

読んだら削除されるようにとのお達しだったのですが、
わかり難い部分を物凄く補助して下さっているので、勝手ながらそのままにして置きます。

こちらこそ有難う御座います。
何が出来るか、何が残るか、全く分かりませんが、
今できることを精一杯頑張りたいと思います。

では、本当に有難う御座いました。
良かったらまたお越し下さいませ。

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