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夏目家の食卓

お控ぇなすって、お控ぇなすって、門口にて失礼さんでござんす!

随分前、確か今年の正月に放送されたドラマ。
夏目漱石の妻、鏡子が書いた『漱石の思い出』と、
彼等の送った半生をその孫が書いた『夏目家の糠みそ』と言う本を元に、
『坊ちゃん』『我輩は猫である』等を織り交ぜコミカルに描かれている。
録画しておいたのを繰り返し観ているのだが、もう5回以上観たかもしれない。

私は夏目漱石が好きだ。
文体がとかストーリーがとか言う訳ではない、
それどころか彼の著書は『こゝろ』と『坊ちゃん』を少しずつしか読んだ事がない。
じゃあ何が?と言うと、あの表情だ。
頬杖を付き、二重のとろんとした目をして何所かをぼんやり見つめているあの表情が好きなのだ。
しかし、あの表情から思い描いていた彼のイメージはことごとく打ち砕かれた。
漱石の名の通りへそ曲がりで頑固!
元々「性格は暗く、神経は弱く、若いくせに横長のご隠居みたいに偏屈で、
機嫌を損ねると半年も笑わない」という性格の上、
倫敦留学でのストレスが原因で時たま発狂するようになってしまう。
頭を掻き毟り、顔を真っ赤にして訳の分からない事を捲くし立て、
時には物を投げつけたりする。
しかし思い描いていたイメージとのあまりのギャップと面白さに逆に更に好きになった。
彼の小説に出てくる人物もまた彼に似ている。
途中まで読んだ『坊ちゃん』は実直すぎて頑固でしかなかったし、
高校の国語の時間に読んだ『こゝろ』もかなり追い詰められていく。
やはり実直すぎるのだ。

鏡子は悪妻と名高かったそうなのだが、
その頃重要視されていたであろう女性としての奥ゆかしさが
欠落していただけではないかと思う。
寝坊で、料理が下手で、勝ち気で、漱石が死ぬまで支え続けた人だ。

忘れていた、キャストを紹介しなくては!
漱石はもっくんで、鏡子さんは宮沢りえちゃん。
何と伊右衛門コンビ!しかも伊右衛門のCMが流れる(笑)
美学者の迷亭さんは岸部一徳さん。途中増える。
どっかの大学の先生?水島寒月さんは勝村政信さん。(正露丸・・・しか浮かばなかった)
芥川龍之介は冨原功補さん。ちょっと健康過ぎるんじゃなかろうか?(笑)
『坊ちゃん』に出てくる婆やのキヨは岸田今日子さん!畳鰯は何かに包んで欲しかった・・・
謎の人、穴太婦人は樹木希林さん。お年は「今年で丁度」になられたらしい。
女中・テルは松金よね子さん。トン子(長女)とのシーンが最高だ。

好きなシーン物凄くある!
例えば鏡子が漱石のご飯の御代りをついでいる時にいきなり、
「あのなた本名は金之助、私は鏡子・・・2人とも金偏・・・」「それがどうした・・・?」「素敵!」
可愛いじゃないか!!
それから漱石が倫敦へ行ってしまったあと鏡子が深刻な顔で家計簿を付けていると、
トン子を負ぶったテルさんが、変な笑いだか何だか付かない奇声を発しながら
鏡子の回りを飛び回っている。
他にもこんな可愛いシーンや面白いシーンがかなりある。
あとは寒月さんと迷亭さんが漱石の著書の題名を織り交ぜながら
連歌(?)を読むところも好きだ。
月に散る散る『虞美人草』も『道草』食って振り返りゃ
一つか二つか『三四郎』消えてゆくゆく『夢十夜』
『門』を開ければ『明暗』も定かならざるそして『それから』・・・
読むところが良いと言うよりこの語呂の良さが良い。

俳句と言うものは良く分からんと思っていたのだが、
漱石の句は割かし分かり易い。
あと、ドラマ中に出てきた小西来山の「両方に髭があるなり猫の恋」は
鏡子さんには不評だったがちょっと笑った。
ついでにドラマには関係ない俳句を一句紹介。
「梅の花一輪咲ても梅は梅」新撰組の土方さんが読んだのだがかなり笑った。(それだけ)
因みに管理人は彼の為なら喜んで楯にもなろうと言うほど彼に惚れている!

完全なフィクションでは無い分、
芥川さんが“ぼんやりとした不安”に追われていたり、
正岡子規さんが亡くなったリ、キヨさんが亡くなったリ、
初めからある程度予備知識があるので
ナレーションやストーリーで出て来ないところまで考えられて面白い。

実はこの作品DVD化させていない・・・
前にやった『向田邦子の恋文』も『少年H』もだが作家関係のドラマは何故かDVD化されない。
今上げた3本とも凄く気に入ってる作品なので、是非ともDVD化して欲しい。


※向田邦子の恋文はDVD化されていました!
ポニーキャニオンより発売中ですので未見の方は是非。
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